
給湯器のエラーコード「651」は、水量サーボの不具合が原因で表示されるエラーです。
この記事では、給湯器のエラーコード「651」が示す内容や症状、考えられる原因、そして自分でできる応急処置や修理交換の判断基準などをわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 給湯器エラーコード「651」の原因
- エラーコード「651」具体的な対処方法
- 業者対応が必要なケース
- 修理交換の依頼先と費用の目安
給湯器のエラーコード「651」とは
給湯器のエラーコード「651」は、水量サーボ(水量調整弁)の異常・故障が原因で表示されるエラーです。
水量サーボは、お湯はりに関連する重要な部品で、設定した温度のお湯を正確に提供するために、出湯量を自動で調節する役割を持ちます。
故障すると自動お湯はりが機能が正常に行われなくなるほか、関連部品に影響を与える可能性があるため早急な対応が求められます。
エラーコード「651」の主な症状
給湯器のエラー「651」が発生すると、以下のような症状が現れることがあります。
- お湯はりが出来ない
- 自動湯はりで湯量・湯温が不安定
- 設定温度よりもお湯が熱すぎる・ぬるすぎる
エラー「651」発生時に水量サーボのみが故障している場合、お湯はり機能にのみ影響が生じます。
水栓蛇口からの給湯、シャワー、追い焚きなどの機能は通常通り使えることが多いです。
お湯はり以外の機能にも問題が起きているようなら、水量サーボ以外の部品も故障している可能性があります。
給湯器のエラーコード「651」の原因
エラー「651」の発生原因は、主に水量サーボの故障・不具合ですが、別の要因が関係していることもあります。
以下で、給湯器のエラーコード「651」の発生原因を詳しく解説します。
水量サーボの故障
水量サーボは、お湯はりの際に安定した温度と量のお湯を供給できるように、設定した湯温に応じて最適な水量を調節するための部品です。
出湯時に素早く設定温度に近づけるように設計されており、お湯の温度ムラを防ぎ、お湯はりの時間短縮に役立ちます。
故障すると、設定した湯温や使用状況に応じた湯温・湯量の調節がうまくできなくなり、「651」エラーが表示されることがあります。
水量サーボはメーカーによって水比例弁・水量調整弁と呼称が変わることがあり、「出湯量を制御する部品」のように表現されていることもありますが、部品単体の名称としては「水量サーボ」が一般的です。
電装基板の故障
給湯器の電装基板は、「給湯器の頭脳・司令塔」にあたる部品で、お湯を作るための各部品をまとめて制御しています。
入水温度や出湯温度、入水量、ガス量などの情報の判断を瞬時に行い、燃焼や給湯といった各機能を制御することで、安全・安定した給湯を実現する重要な役割があります。
水量サーボの制御も電装基板が行っているため、故障するとお湯はり機能に問題が生じることから、エラー「651」の原因となる可能性があるのです。
経年劣化によるその他関連部品の不調
長年使用した給湯器は、経年劣化によって複数の部品に不具合が起きており、エラー「651」の間接的な要因となっていることがあります。
この場合、エラー原因を特定するには本格的な調査が必要で、水量サーボや電装基板の修理作業中に別の部品の故障が発覚することも少なくありません。
給湯器の耐用年数は一般的に約10年で、使い始めてから10年以上経過しているようなら、関連部品に不具合が起きている可能性があることも十分考えられるでしょう。
給湯器のエラーコード「651」自分でできる対処方法
エラー「651」が発生した際、自分でできる対処方法は給湯器のリセットです。
一時的なエラーや誤作動であれば、給湯器をリセットすることでエラーが解消される可能性があります。
リセット方法は二通りで、リモコン操作によるものと、電源プラグ操作によるものがあります。
それぞれの詳しい手順は、以下のとおりです。
下記でご紹介するのは、一般的なリセットの手順です。
給湯器のリセット方法は、ほとんどのメーカー、機種で共通していますが、古い給湯器や特殊な給湯器などでは手順が異なる場合がございます。
確実かつ安全にリセット操作を行うために、必ず取扱説明書またはメーカーサイトに記載されている手順をご確認ください。
リモコン操作による給湯器リセットの手順
- 蛇口・シャワーなど家中の給湯栓をすべて閉める
- リモコン運転スイッチをオフにする
- 数秒~数分ほど待ってから、再度運転をオンにして電源を入れる
- リモコン画面からエラーが消えているか確認
- 出湯・お湯はりなどの動作に問題がないか確認
電源プラグ操作による給湯器のリセットの手順
- リモコンの電源をOFFにしておく
- 給湯器本体の電源プラグをコンセントから抜く
- 数秒~数分ほど待つ
- 電源プラグを再度コンセントに差し込む
- リモコンの電源を入れて、エラーが消えているか確認
- 出湯・お湯はりなどの動作に問題がないか確認
リセットは繰り返し行わないよう注意
給湯器のリセットはあくまで一時的な対処にすぎず、根本的な原因の解決にはなりません。
頻繁にリセット操作を行うと給湯器本体に負荷がかかり、症状の悪化や完全な故障につながるリスクが高まります。
また、ガス臭や焦げ臭いなどの異臭、爆発音や異常な振動音といった異音、排気による目の痛みなどがある場合は、無理に使用を続けることで一酸化炭素の発生や火災、爆発など、命に関わる重大な事故につながる恐れがあり非常に危険です。
数回リセットしてもエラー「651」が改善しない場合や、明らかな異常が見られる場合には、安全のためリセット操作を続けず電源を切り、直ちに使用を中止してください。
「651」エラーが消えない・繰り返すなら修理交換が必要
リセットしてもエラー「651」が消えない、または繰り返し表示される場合は、部品の不具合や機器全体の故障が疑われます。
この状態で給湯器を使い続けると、症状の悪化や突然の停止を招く恐れがあるため、できるだけ早く修理または交換を検討する必要があります。
修理と交換の判断基準
給湯器に故障や不具合などトラブルが起きた際に、修理と交換どちらを選ぶかは、使用年数がもっとも分かりやすい判断基準となります。
給湯器の寿命は一般的に10〜15年とされており、設置年数によって最適な対応は異なります。
設置から7年未満の比較的新しい給湯器であれば修理が現実的で、費用も抑えられる可能性が高いです。
設置後8〜10年と寿命が近づいている給湯器の場合は、修理費用が高額になることも多く、新品交換費用の半分を超えるようであれば交換を選択するほうが賢明です。
10年以上使用している給湯器でエラー「651」が出た場合では、複数の部品に不具合が起きている可能性が非常に高いこと、部品供給が終了して修理ができないことなどから、交換がベストな選択肢となります。
修理する場合
エラー「651」修理の依頼先
給湯器の修理は、一般の工事業者では対応することができません。
修理ができるのは、メーカーか、一部のメーカー指定代理店のみとなっています。
そのため、エラー「651」が表示された給湯器の修理を検討されている場合は、メーカーに直接連絡するようにしましょう。
修理にかかる費用の目安
エラー「651」の修理費用は、リンナイだと18,700~22,000円、ノーリツは17,500~55,000円が参考価格として提示されています。
給湯器の修理費用にもっとも影響があるのは部品代で、水量サーボは20,000円前後、電装基板の交換となる場合は50,000円前後が予想されます。
診断の結果、故障個所が複数ある場合には、必要に応じて交換する部品代や作業費が発生する可能性がある点には注意が必要です。
そのほか、関連する部品代、夜間や早朝料金など、依頼状況によって発生する料金が発生すること、診断のみで修理しない・修理不可の場合でも出張費や診断費用がかかる点にもご注意ください。
保証が使えるか確認しよう
給湯器の修理を検討されている場合は、使用期間と商品保証の期間を確認されることを強くおすすめします。
使用期間が短くメーカーの商品保証期間内であれば、無償で修理対応を受けることができる可能性が高いです。
メーカーや給湯器のシリーズによりますが、1~3年未満の故障であれば、メーカーが標準で用意している保証が利用できるはずです。
また、商品保証の有料延長サービスや、工事業者独自の商品保証サービスをご利用されている場合も、補償対象であるか確認するようにしましょう。
交換する場合
給湯器交換の依頼先
給湯器の交換は、主にガス会社、メーカー、家電量販店、ホームセンター、リフォーム会社、工務店・給湯器専門業者などに依頼できます。
給湯器交換で失敗しないためには、複数の業者から見積もりを取り、価格だけでなく「総額」「保証内容」「工事内容」を総合的に比較して選ぶことが大切です。
価格を優先したい場合は、給湯器専門業者と家電量販店の見積もりを比較することで、より安く交換できる可能性があります。
一方、安心感やサポート体制を重視するのであれば、ガス会社やメーカー、信頼できるリフォーム会社に依頼するのが安心です。
工事品質を見極める際は、有資格者による施工かどうか、工事に対して10年保証があるか、口コミや施工実績が十分かといったポイントを確認しておくと安心です。
交換にかかる費用の目安
2025年時点での給湯器の交換費用の相場は、給湯専用給湯器が約7~14万円、追い焚き付き給湯器(オート・フルオート)で約16~25万円、床暖房対応のガス給湯暖房熱源機では約25万~38万円が目安です。
費用にもっとも影響するのは本体価格で、号数(16・20・24号)、給湯専用・オート・フルオートといった仕様の違い、暖房機能の有無、既存配管が流用できるかどうか、設置場所の条件、さらにはメーカーやグレードの違いなどが挙げられます。
省エネタイプのエコジョーズを選択した場合では、従来型より数万円高くなるケースが多いです。
正確な金額は「今の給湯器の機種・号数」「新しく付けたい給湯器の種類」「設置状況」などによって変わるため、最終的にかかる費用を知るためには現地調査やヒアリングを行う必要があります。
また、業者によって仕入れ価格や工事費の設定、保証の有無などが異なるため、2~3社から現地見積もりを取って相場を把握し、比較検討するのがおすすめです。
まとめ:給湯器エラーコード「651」原因と対処方法
給湯器のエラーコード「651」は、水量サーボ(水量調整弁)の異常が主因です。
リセットで直らない場合、専門業者による部品交換・修理が必要です。
エラーを無視して給湯器を使い続けると、突然お湯が全く出なくなることや、事故につながる危険性があるため、速やかな対応を心掛けましょう。
エラー「651」が消えない・10年以上使用した給湯器を交換するならユプロにご相談ください。
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