
お湯を使おうとした時にリモコンに表示されるエラーコード「610」。
このエラーは、給湯器の心臓部の一つである「燃焼ファン」にトラブルが起きていることを知らせるサインです。
お湯が出なくなるだけでなく、何度もリセットして使い続けると機器の寿命を縮めたり、安全上のリスクを招いたりすることもあります。
この記事では、エラー「610」が具体的に何を意味しているのか、自分でできる確認方法から、修理・交換にかかる費用の目安までをプロの視点で徹底解説します。
この記事でわかること
- 給湯器エラー「610」の意味
- 原因と具体的な対処方法
- 修理・交換の判断基準
- 修理・交換それぞれの費用目安
エラーコード「610」の意味
エラー「610」は、燃焼用ファンが「回っていない」「回転数が規定外」「回っているのに回転センサーが検知できていない」といった状態を示します。
給湯器がガスを燃やしてお湯を沸かす際には、大量の酸素(空気)が必要です。
燃焼ファンは、外気を吸い込んで燃焼後の排気ガスを送り出す役割を担っており、エラーコード「610」の発生時は送風機系統のトラブルによって空気の取入れや排気の排出に不具合が起きている状態となります。
ガス給湯器のエラーコードは、1990年代以降、主要メーカー間で統一されています。
給湯器のリモコンにエラーコード「610」が表示された際は、ノーリツ・リンナイ・パロマ・パーパスなど主要メーカー共通で、「燃焼用ファン(送風ファン)の異常」を指します。
給湯器エラーコード「610」の主な原因
エラー「610」が発生する原因として多いのが、燃焼ファンそのものや周辺部品の経年劣化です。
主な原因は以下の4つが挙げられます。
燃焼ファンモーターの経年劣化・故障
給湯器のエラーコード「610」で、最も多い原因が燃焼ファンモーターの劣化・故障です。
長年の使用でモーター内のベアリングが摩耗、出力が低下することで、動き出しが悪くなったり、回転が不安定となり途中で止まったりしてエラーが出やすくなります。
回転検知センサーや電装基板の不良
ファンの回転検知系の不良も、エラー「610」の原因のひとつです。
ファン自体は物理的に回っていても、回転を監視するセンサーや電装基板の不具合によって「回っていない」と誤判定され、運転が停止するケースが該当します。
配線の接触不良・コネクタの緩み
給湯器内部の振動や経年変化により、ファンと基板をつなぐ配線が抜けかかっていたり、接触不良を起こしていたりすることがあります。
こういった不具合が起きると、回転信号が基板へ正しく伝わらず、エラー「610」が表示されることがあります。
吸排気口の詰まり
排気トップや給排気筒の詰まり・変形などにより排気負荷が増えると、ファンに過度な負担がかかって設計通りの回転が維持できなくなり、異常検知されエラー「610」が表示されることがあります。
外部要因として特に原因となりやすいのは、落ち葉・雪・ゴミなどの異物が給排気口を塞いで詰まるケースです。
エラーコード「610」が出たときの典型的な症状
エラー「610」が出る際、以下のような挙動が見られるのが特徴です。
- お湯がすぐ止まる
- 水は出るがお湯が出ない
- 点火しない
- 「ゴー」という送風音のあとにエラーが出る
- 再起動してもエラーコード「610」が表示される
自分でできる安全な対処法
エラーが出た際、まずは落ち着いて以下の2点を確認してください。
電源リセット(再起動)
一時的な信号エラーであれば、リセットで復旧することがあります。
リセットの手順は、以下のとおりです。
- 自宅内の給湯や温水暖房の運転を止める
- リモコンの運転スイッチを「切」にする
- 給湯器本体の電源プラグをコンセントから抜く(または専用ブレーカーを切る)
- 1分ほど待機する
- 電源プラグを差し直す(またはブレーカーを入れ直す)
- リモコンのスイッチを「入」にする
- エラーが消えているか、お湯が出るか動作を確認する
給湯器のリセット操作は、数回程度にとどめてください。
何度も繰り返しリセットを行うと、安全面に問題が生じる可能性があり大変危険です。
リセット後もすぐにエラーが再発する場合は、内部部品の故障が疑われるため、使用を控えて専門業者やメーカーへ点検を依頼するようにしてください。
給排気口の詰まり除去
給湯器の給排気口に異物が詰まっていないか、目視で確認しましょう。
屋外に設置されている給湯器であれば、排気口周辺に段ボールが置かれていないか、ビニール袋が張り付いていないか、雪や落ち葉、ゴミなどで塞がれていないかを安全に確認できる範囲でチェックしてください。
給排気口が詰まると排気がうまく行えず、給湯器に負荷がかかりエラーが発生しやすくなります。
そのため、日頃から給排気口周辺を定期的に点検・清掃し、異物が付着していない状態を保つことが大切です。
なお、高所での作業や給湯器本体の分解は事故につながる恐れがあるため、絶対にご自身で行わないでください。
安全に確認できない場合や異常が見られる場合は、無理をせず専門業者に点検を依頼しましょう。
エラーコード「610」修理・交換どちらが良いか
修理と交換の判断ポイント
給湯器が故障した際に、修理と交換どちらを選ぶかは、給湯器の使用年数が重要な判断基準となります。
設置から7年以内の比較的新しい給湯器が故障したのであれば、部品修理を行って使い続けるほうが経済的なケースが多いでしょう。
設置から10年が経過している給湯器の場合は、交換がおすすめです。
各メーカーは「給湯器の標準的な設計寿命は10年」と定義しており、修理用部品も製造開始から10年で終了となります。
10年以上使った給湯器にエラー「610」が出た際に、ファンや基盤などの部品を修理しても、熱交換器やポンプ、サーミスタやイグナイターといった別の部品が近い時期に故障するリスクがあります。
複数の部品を修理したり、何度も修理を繰り返したりすると、結果的に費用がかさむことも少なくありません。
そのため、長期的なコストや安心感を考えると、古い給湯器に不具合が起きた際は、修理より交換が最適な対応となります。
エラーコード「610」修理費用の目安
エラー「610」の修理内容としては、燃焼ファンモーターの交換や、ファン一体ユニットの交換、関連する配線や基板の修理などが一般的です。
修理費用の目安としては、ファン単体交換で1.5〜3万円前後、基板交換を含む場合は3〜5万円程度になることが多いです。
なお、各メーカーが提示している修理費用の目安としては、リンナイでは16,500~70,000円、ノーリツではガス給湯器の場合は24,000~55,000円で石油給湯器(ボイラー)は28,500~55,000円程度となっています。
ただし、実際の修理料金は故障部品の数や状態、設置状況や作業内容などによって変動します。
使用年数や状態によっては修理ができない場合がある点にも注意が必要です。
給湯器の交換費用の目安
給湯器交換にかかる費用の一般的な相場は、「給湯器本体代金・リモコン代・標準工事費・処分費」の合計で、約8~36万円です。
| 給湯器の種類 | 交換費用の目安 |
|---|---|
| 給湯専用給湯器 | 約8~15万 |
| ふろ給湯器(追い焚き付き) | 約14~25万 |
| 暖房給湯器 | 約23~36万 |
| ※エコジョーズは約2~6万円アップ | |
給湯器の種類、機能、号数、設置場所の状況などによって費用は大きく変動します。
詳細な見積もりを確認するには、業者による現地見積もりが必須です。
また、交換業者によって仕入れ価格や工事費、保証内容や対応スピードも変わるため、複数業者で相見積もりを取ることが大切です。
エラーコード「610」の放置は危険!
エラー「610」は、給湯器の燃焼が正常に行われておらず、安全に運転できない状態であることを知らせる警告です。
すぐに重大事故につながるとは限りませんが、この状態で使い続けると、不完全燃焼や機器内部の劣化が進む恐れがあります。
リセットで一時的に改善することがあっても、エラーが何度も出る場合は注意が必要です。「使えるから大丈夫」と放置すると、有害な一酸化炭素の発生や、給湯器の深刻な故障につながる可能性があります。
無理に使用を続けず、早めに点検や修理を依頼しましょう。
まとめ|エラー「610」は早めの判断が安心
給湯器エラー「610」は、燃焼用ファンやその制御系に異常が起きていることを示すエラーです。
一時的に復旧しても再発するケースが多いため、使用年数や修理費用を踏まえ、修理か交換かを適切に判断しましょう。
お湯が出ない、お風呂が沸かない、エラー「610」が頻繁に表示されるなど、故障した給湯器の交換をお考えでしたら「給湯器交換のユプロ」にご相談ください。
ユプロでは365日年中無休でガス給湯器やエコキュートの交換工事に対応しており、地域最速での工事を目指しております。
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