給湯器の号数について
16号・20号・24号の違いや選び方

ガス給湯器の号数について

給湯器の号数は、お湯を快適に使うことができるかどうかを左右する重要な要素の1つです。

16号・20号・24号の3種類があり、ライフスタイルや人数などに合わせて適切な号数の給湯器を選ぶ必要があります。

号数について意味や選び方、確認方法のほか、号数別のオススメ給湯器などもご紹介いたします。

給湯器の号数とは

号数は給湯器がもつ、お湯の供給能力を表しています。

「水温+25℃のお湯を1分間に何リットル供給できるか」によって号数が決められ、号数の数字が大きいほどお湯の供給能力が高くなります。

号数の数字は出湯量にそのまま当てはめられており、24号なら1分間で24リットルのお湯を供給できる、20号なら20リットル、16号なら16リットルと判断することができます。

給湯器の号数(出湯能力)と水温の関係

給湯器は水道管から送られてくる水を温めてお湯を作りますが、水の温度と設定したお湯の温度の差が大きくなると、加熱に時間がかかるため出湯量が低下します。

そのため水温が低い冬になると、夏に比べて出せるお湯の量が少なくなるのです。

給湯器の出湯量は、[号数×25÷(設定水温-水温)]という計算式で求めることができます。

例えば、夏に24号の給湯器で水温17℃の水を42℃に沸かすのであれば、約1分間に24リットルのお湯を作ることができます。

これが同じ24号の給湯器でも、冬になり水温5℃の水を42℃のお湯に沸かすと、夏場の7割程度の能力しか発揮できないのです。

給湯器の出湯量を決める計算式

夏季:24号×25(定数)÷(42℃-17℃)=約24リットル/分

冬季:24号×25(定数)÷(42℃-5℃)=約16.2リットル/分

寒い時期にお湯の量が足りない!といった事態にならないよう、たくさんお湯を使う冬を基準に大きめの号数を選ぶのがおすすめです。

ガス給湯器 号数の選び方

今お使いの給湯器で、お湯の量に不満がなければ交換する給湯器も今と同じ号数を選ぶと良いでしょう。

もし今の給湯器ではシャワーの温度を上げると水圧が低くなる、お湯を同時に出すとお湯が細くなるなど不便さを感じている、同居人数が増える予定があるなどの場合は、号数アップがおすすめです。

反対に、お子様の自立などで同居人数が減った、同時にお湯を使わない場合などでは、号数を下げることで交換費用を抑えることができます。

ですが、号数を下げると今までと比べてお湯の量が物足りなくなる可能性もあるため注意が必要です。

号数選びの基準は、お湯の使用人数を目安に考えると簡単です。

給湯器の号数ごとの出湯量の比較

16号

16号は1か所の給湯向け

16号は、単身世帯におすすめの号数です。

1分間に約16リットルのお湯を作ることができ、シャワーのみ、洗い物のみなど、1か所での給湯がメインなら夏冬ともに十分な量のお湯を使うことができます。

20号

20号は2カ所の同時給湯に対応

20号は、2~3人暮らしにおすすめの号数です。

1分間に供給できるお湯の量は20リットルで、浴室のシャワーとキッチンの洗い物など、2カ所同時でも十分な量のお湯を使うことができます。

24号

24号は3か所の同時給湯に対応

24号は、4人以上のご家庭向けの号数です。

1分間の出湯量は約24リットルで、シャワーと水栓2カ所の同時給湯に対応。

お風呂とキッチンと洗面所など3カ所で安定した量のお湯を使うことができます。

給湯器の耐用年数は約10年と長く、号数を変更するのは基本的に交換する時に限られます。

長期的に心地よくお湯を使うためにも、号数選びでお悩みでしたらお気軽にご相談ください。

給湯器の号数の調べ方

給湯器の号数は、型番に記載された最初の数字2桁で判断することができます。

一般家庭用の給湯器は16号・20号・24号の4種類で、型番の最初に現れる「16・20・24」のいずれか2桁がそのまま号数を示しています。

メーカーによって型番の文字列に違いはありますが、号数表記は各メーカーで共通です。

型番は、給湯器本体の銘板シールに記載されています。

※ガス会社の給湯器など一部製品ではワット数で表記される場合がございます。

メーカー別 給湯器の号数の例

ノーリツ給湯器 号数の例

16号:

GQ-1639WS-1

20号:

GQ-2039WS-1

24号:

GTH-C2461AW3H-1 BL

リンナイ給湯器 号数の例

16号:

RUJ-A1610W(A)

20号:

RUF-SA2005AW(A)

24号:

RUFH-E2407SAW2-3(A)

パロマ給湯器 号数の例

16号:

FH-1613SAW

20号:

FH-E2022FAWL

24号:

FH-E2422SAWL

給湯器の型番の調べ方を詳しく見る

給湯器の号数変更について

ガスメーターの号数に注意

給湯器の号数と同じように、ガスメーターにも号数があります。

都市ガスの場合、一般家庭に設置されるガスメーターは2.5号、4号、6号、8号の4種類。

ガスメーターは号数ごとにガスの最大流入量が決まっているため、使用できる給湯器の号数は以下のように決まっています。

2.5号メーター
10号までの給湯器
4号メーター
20号までの給湯器
6号メーター
24号までの給湯器
8号メーター
32号までの給湯器

ただし、省エネ型ガス給湯器のエコジョーズは通常よりガスの使用量が少ないため、4号のガスメーターでも24号の給湯器がお使いいただけます。

ガスメーターの号数の調べ方

ガスメーターの号数は、メーター本体のラベルに記載されています。

「NB 4」、「NB 6」など、アルファベット2文字の後にある数字1桁が、ガスメーターの号数を表しています。

設置場所は屋外で、戸建て住宅では玄関付近または浴室付近の壁際に取り付けられていることが多いです。

マンション・集合住宅では、玄関横のパイプスペース内や共用廊下に設置されていることが多く、アパートでは全戸分のメーターが一か所にまとめて設置されていることもあります。

ガスメーターの号数を変更するには

ガスメーターの交換は、ガス事業者の範囲になります。

メーター容量が足りず交換が必要な場合は、ご契約中のガス会社にご依頼ください。

メーター号数の変更に伴うガスメーターの交換は費用が無料となっており、取り換え作業にかかる時間は30分程度です。

戸建てでの給湯器の号数変更について

戸建ての場合、ガスメーターの号数に問題がなければ号数のアップ・ダウンともに変更可能です。

号数を下げる場合は、24号から20号、24号から16号、20号から16号すべてのケースにおいて、すぐに工事を行うことができます。

号数を上げる場合、ガスメーターの号数が4号以上であれば、16号から20号への変更が可能です。

24号の給湯器を使用する場合は、ガスメーターの号数が6号以上である必要があります。

そのため、16号から24号、または20号から24号に上げる場合は、ガスメーターの号数が6号メーター以上であるかご確認ください。

ただし、エコジョーズの24号の場合は、4号メーターでもお使いいただけます。

マンションでの号数変更について

マンション・アパートなど集合住宅の場合、建物全体におけるガスの供給量によっては、号数のアップができない場合がございます。

また、管理規約によって号数の変更そのものが不可となっている場合もございます。

集合住宅で号数変更がご希望でしたら、まずは管理会社や組合、オーナー様へご確認ください。

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