給湯器エラーコード「101」
原因と対処方法

給湯器エラーコード「101」原因と対処方法、修理交換の判断基準を徹底解説

給湯器のリモコンにエラーコード「101」が表示されて、お困りではありませんか?

「101」エラーの放置は、完全な故障や不具合を引き起こすことや、安全上のリスクが高いことから、早急な対応が必要です。

この記事では、給湯器のエラーコード「101」が表示されたときに、考えられる原因から、ご自身で今すぐ試せる対処法、そして専門業者による修理や交換が必要となるケースまでを徹底的に解説します。

この記事でわかること

  1. 給湯器エラーコード「101」の原因
  2. 具体的な症状
  3. 自分でできる対処方法
  4. 修理交換の判断基準

給湯器のエラーコード「101」の意味

給湯器のエラーコード「101」は、給気口や排気口の詰まりや、燃焼異常が発生していることを示す警告です。

燃焼状態が悪くなっているため、安全面から燃焼能力を低下させて運転してしている状態となります。

給湯器はガスと空気のバランスが適正でないと正しく燃焼できず、異常な状態が続くと事故につながるおそれがあります。

そのため、微細な異常でも安全機能が働いて自動停止する仕組みとなっています。

ガス給湯器のエラーコードは、すべてのメーカーで共通しています。

ノーリツ、リンナイ、パロマ、パーパスなど、国内メーカーであればエラー番号とエラー内容、原因と対処方法は同じです。

給湯器のエラーコード「101」の症状

「101」エラーは表示されても、給湯器が完全に止まるわけではありません。

燃焼に異常があり、安全のために能力を下げて運転している状態です。

発生時の主な症状は、以下のとおりです。

  • お湯の温度が不安定
  • お湯が出るのが遅い
  • 設定温度よりお湯がぬるい
  • シャワーや蛇口から出るお湯の勢いが弱い

給湯器のエラーコード「101」の主な原因

エラー「101」の発生原因はひとつではなく、複数あります。

原因によっては修理や交換が必要ですが、中にはご自身で簡単な処置を行うことでエラーが改善するケースもあります。

原因によって対処方法は変わりますので、適切な処置を行うために、まずは何が原因で「101」エラーが起きているか把握することが重要です。

給気口・排気口の詰まり

給湯器の給気口、または排気口が異物によって塞がれていると、燃焼に必要な酸素の流入や排気がうまくできなくなり、正常に燃焼できずエラーコード「101」が表示される原因となります。

給排気口が詰まりを起こす原因としてよくあるのが、ホコリや落ち葉やビニールなどのゴミが、いつの間にか詰まっているというものです。

また、給湯器の周辺に荷物やダンボールを置いた、ベニヤ板などで囲ったなども、給気や排気を妨げる要因となります。

熱交換器・ストレーナーの詰まり

熱交換器が詰まると、燃焼異常からエラー「101」が表示されることがあります。

熱交換器が詰まる原因は、長期間の使用による水垢(スケール)・水道水に含まれる不純物・サビなどによるものです。

また、水道水に含まれる異物が熱交換器に入らないようにするためのフィルターの役割りを担うストレーナーが詰まると、熱交換器の詰まりを引き起こします。

ファンモーターやバーナーの不具合

給湯器が燃焼している状態でエラー「101」が表示されている場合、ファンモーターやバーナーといった給気や排気に不具合が起きている可能性があります。

原因は、主に経年劣化、異物やゴミの混入、配線や基盤の異常、目詰まり、浸水などによるものです。

ファンモーターやバーナーに不具合が起きると燃焼が悪い・不安定な状態となりますが、お湯の使用は可能です。

安全のために燃焼能力をセーブして運転しているため、お湯が出るのが遅い、お湯がぬるい、シャワーに勢いがないなどの症状が目立つことが多いです。

センサー、電磁弁の故障・劣化

水栓(蛇口)を閉めているのに、リモコン画面に燃焼中の表示が出る場合は、温度や水量を測るセンサーや、ガス電磁弁など、給湯器本体内部の部品が不具合を起こしている可能性が高いです。

温度センサーや水量センサー、電磁弁が不具合を起こす原因は、経年劣化のほか、配線の断線やショート、基板の腐食や劣化、ホコリやゴミの付着などが挙げられます。

重大な故障の恐れがあり、危険ですので使用を中止しましょう。

天候による一時的トラブル

台風、強風、大雨、雪の日などでは、給排気口が一時的に塞がれることでエラー「101」が表示されることがあります。

また、非常に強い風が吹いている時には、給湯器の排気口から風が逆流し、火が消えて(途中失火)しまうことも。

悪天候によるエラーは、一時的な影響のため故障ではなく、自然に症状が消えることが多いです。

給湯器のエラーコード「101」対処方法

給湯器のエラーコード「101」が表示された際は、安全装置が働き能力を落として運転している状態です。

放置すると燃焼不良・一酸化炭素中毒など事故を引き起こすリスクがあり、そのまま使い続けるのは危険です。

安全のためにも速やかに状況確認と基本的な対応を行いましょう。

自分でできる対処方法は、以下の通りです。

お湯をいったん止める

お湯を長時間使い続けている時にエラー「101」が出た場合は、給湯栓をいったん閉めてみましょう。

お湯の連続使用を止めて再操作を行うことで、エラーが解消されることがあります。

給気口・排気口の清掃

給排気の経路を確保するため、詰まりの原因となっている異物を除去してください。

排気口や給気口を確認し、ホコリ、ゴミ、落ち葉、蜘蛛の巣、無視の死骸などの異物が詰まっていれば、ほうきやブラシなどを使って除去しましょう。

時期や天候によっては、雪や氷などが給排気口を塞いでいることもあります。

もし排気口が黒いススで汚れているなら、すぐに使用を中止してください。

不完全燃焼を起こしている可能性が高く、無理に使うと一酸化炭素中毒や火災、爆発など事故を引き起こす恐れがあります。

給湯器内部の清掃は自分でしない

給湯器の分解・清掃は、危険を伴うため絶対に行わないでください

ご家庭でできるのは、給湯器表面の拭き掃除、給排気口の詰まり除去、フィルター清掃など、外側部分のみとなっています。

本体の蓋を開けて分解したり清掃したりするのは、メーカーまたはメーカーの指定業者のみ対応可能です。

自分で給湯器の内部を清掃しようとすると、機器の完全な故障、ガス漏れや火災、部品を壊してしまうなどのリスクがあり危険です。

また、自分で清掃して壊した場合は各種保険の適応外となるため、保証期間内であっても修理代金を実費で支払わなければならなくなります。

そのため、分解を伴う清掃を検討されている場合は、まずはメーカーに連絡するようにしましょう。

本体や周囲の荷物をどかす

給湯器のまわりに板や荷物があると給排気が妨げられます。

荷物やダンボール、粗大ゴミなどを給湯器の周辺に置いている場合は、早急に移動させましょう。

また、給湯器本体を目隠しで囲う場合は、素材や本体との離隔距離に注意が必要です。

可燃物であるベニヤ板や、通気性のないトタン板などで、十分な隙間を開けず給湯器本体を囲ってしまうと、給気や排気がうまくできなくなります。

燃焼不良から「101」エラーが表示されるだけでなく、不完全燃焼を起こして一酸化炭素が発生する恐れがあり大変危険です。

そのため、給湯器の目隠しを作る場合は十分な離隔距離や通気性を確保してください。

ストレーナーの清掃

ストレーナーの詰まりは自分で清掃することができます。

一般的なガス給湯器のストレーナーの清掃の手順は、以下の通りです。

  1. 給湯器の電源を切って電源プラグをコンセントから抜く
  2. 浴室やキッチンなどの給湯栓を開けて、機器内に残っているお湯をすべて出し切って水が出るまで待つ
  3. 給湯栓を閉める
  4. 給水元栓を閉める
  5. 給湯器本体の水抜き栓を回して水を抜く
  6. 水抜き栓からストレーナーを外す
  7. ストレーナーを柔らかいブラシなどでこすって洗う
  8. 逆の手順で部品を取り付ける
  9. 給水元栓を開けて電源を復旧
  10. エラーが消えて動作に問題が無いか確認

ストレーナーの清掃方法はメーカー間で大きな違いはありませんが、機種によってストレーナーの位置や清掃手順に違いがある場合がございます。

必ず取扱説明書やメーカーサイトをご確認ください。

一時的な天候障害の場合は様子を見る

強風、大雨、雪の日などで一時的に排気口が塞がれていた場合は、天候回復後に正常復帰するケースもあります。

天候が回復するのを待ち、給湯器をリセットしてみます。

悪天候による一時的な影響によるエラーなら、時間をおくことでエラーが消える可能性が高いです。

リセット(再起動)する

一時的なエラーであれば、電源を入れ直すことでエラーが解消する可能性があります。

リモコンでリセットする場合は、リモコンの電源を切って、数分待ってから再度電源を入れ直します。

電源プラグでリセットする場合は、運転をオフにしてから給湯器本多の電源プラグをコンセントから抜き、数分待ってからプラグを差し直して電源を入れます。

リセットが終わったら、リモコンの運転スイッチをオンにして、エラーコードが消えたか、お湯が出るか確認しましょう。

リセット操作は1回~2回まで試すようにしてください。

何度も繰り返すと、給湯器にさらなる負荷をかける可能性があります。

「101」エラーが消えない・繰り返す場合

自分で試せる対処方法でもエラー「101」が解消しない場合は、給湯器内部部品の故障・不具合が考えられます。

熱交換器、水量センサー、ガス電磁弁、温度センサーなどが故障していると、修理や交換など業者の対応が必要です。

また、エラーを繰り返す場合や、黒煙・異音・異臭など明らかな異常がある場合は、危険ですので早急に中止して修理交換を手配する必要があります。

エラー「101」の修理料金の目安は、税込みで33,000円~55,000円ですが、部品の種類や故障の範囲、症状によっては金額が更に上がるケースもございます。

給湯器の修理や点検は一般業者では対応ができず、基本的にはメーカー対応となります。

そのため、修理や点検を希望される場合は、ご使用中の給湯器のメーカーを確認のうえ、直接お問い合わせください。

10年以上使用している給湯器は交換を検討しよう

エラー「101」が起きる給湯器の使用年数が10年を超えている場合は、修理ではなく交換対応が最適です。

給湯器の寿命は一般的に10年〜15年とされています。

お湯の使用頻度や設置環境、機器の個体差などで前後しますが、各メーカーは共通して「給湯器の標準的な使用期間は10年」と定めています。

設置してから10年以上経過した給湯器は、生産の終了に伴い修理部品の供給も終了している可能性が高いです。

修理できたとしても、すぐに別の部品が故障する「いたちごっこ」になるリスクが懸念されます。

修理を繰り返すと修理費用がかさみ、近い将来必ず交換が必要となりますので、無理に修理を繰り返すのはおすすめできません。

また、修理不可の給湯器を無理やり使い続けると、急に機器が完全停止してお湯が使えなくなるリスクもございます。

そのため、使用期間が10年を超過した給湯器に不具合が生じた場合は、交換を検討されることを強くおすすめします。

まとめ:給湯器エラーコード「101」の原因と対処方法

給湯器エラーコード「101」は給気口・排気口の詰まり、熱交換器の詰まり、燃焼異常などが原因で表示されます。

エラーが表示されてもお湯を使うことができますが、燃焼能力をダウンさせた状態で運転するため、ぬるいお湯しか出ない、お湯が出るのに時間がかかるなどの症状がみられることがあります。

使い勝手が悪くなるほか、エラーを放置すると火災や一酸化炭素の発生など事故を誘発する恐れがあるため、軽視せず早急に対処することが重要です。

まずは清掃や片付け、給湯器のリセットなど自分でできる対処方法を試してみましょう。

それでもエラー「101」が消えない、頻発するようであれば、業者に修理や点検、交換を依頼することをおすすめします。

給湯器の交換をお考えなら、給湯器交換のユプロにおまかせください。

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