給湯器の型番からは、その機種に関する様々な情報を読み取ることができます。
故障や不具合によって給湯器の修理交換、メンテナンスを行う際には、型番から適切な部品や交換機種を調査・選定するの基本的な流れとなります。
そのためメーカーサポートを受ける際や一般のガス機器交換業者の利用時には、現在使用している給湯器の型番が必要となるのです。
本記事では、ガス給湯器の型番を正確に調べる方法について詳しく説明します。
この記事でわかること
- 給湯器の型番は何のためにあるのか
- 給湯器の型番の確認方法・調べ方
- メーカーごとの型番の特徴
- 型番が見つからない・確認できない場合の対処法
給湯器の型番とは
給湯器の型番は、製品の特定モデルを識別するための番号です。
メーカーやガス会社などによって品番・型式・製品番号などと呼ばれることもありますが、給湯器の製品情報を特定する情報としての違いはありません。
通常は英数字の組み合わせで表記されており、種類や機能、設置タイプやメーカーなどの情報を特定することができます。
型番とシリアル番号を混同しないようにご注意ください。
シリアル番号は製品個別の識別番号であり、型番とは異なります。
ガス給湯器の型番の確認方法・調べ方
ガス給湯器の型番・品番は、本体の前面または側面に貼られている銘板シールに記載されています。
①型番 | 型式、製品名、品番と記載されていることもある |
---|---|
②設置方式 | 屋外式、または屋内式 |
③ガス種 | 都市ガス、またはLPガス(プロパンガス) |
④機能 | 給湯、ふろ、暖房など。給湯専用給湯器は「給湯」が省略され記載されていないことがある。 「ふろ」は追い焚き機能、「暖房」は暖房機能が搭載されていることを表す。 |
⑤定格電圧 | 一般家庭用のガス給湯器は100Vと記載。 200Vと記載されている場合は業務用給湯器やエコキュートなどが該当する。 |
⑥製造年月 | 例として2010年9月が製造年月だった場合、「2010年9月」または「10.09」と記載されている |
⑦メーカー名 | リンナイ、ノーリツ、パロマ、パーパス、ハーマンなどの製造会社名 |
メーカーごとの型番の特徴
給湯器の型番はメーカーごとに表記が異なり、それぞれ特徴があります。
メーカー名 | 型番の始まり方 |
---|---|
Rinnai(リンナイ) | RUF、RUX、RVD、RUFH、RFS、RUH、RHなど 頭文字がRから始まる |
Noritz(ノーリツ) | GQ、GT、GRQ、GTH、GQH、GH、GTSなど 頭文字がGから始まる |
Paloma(パロマ) | DH、FH、PH、DW、PGなど |
PURPOSE(パーパス) | GH、GX、GN、GS、GF、GDなど 頭文字がGから始まる |
National・Panasonic・松下電気 (ナショナル・現パナソニック) |
HW、GZ、GW、GU、GJ |
HARMAN(ハーマン) | YS、YM、YG、YGM、YV、S、HQなど |
東京ガス | FT、RF、KG、NR、AT、IT、Tなど |
大阪ガス | 131、133、135、44、531、533など |
TOTO | RGA、REG、RGH、RGE、RGWなど |
GASTAR・INAX (ガスター) |
HOL、OURB、OUR、OSR、OER、YRUXなど |
CHOFU (長府製作所) | GFK、GK、GF、FSG、GFS、SRGなど |
給湯器の型番が2つある場合
給湯器がOEM製品の場合、銘板シールには型番・型式が2つ記載されています。
OEM製品とは、あるメーカーが製造した製品を、別のメーカーが自社ブランドで販売する製品のことで、給湯器では主にガス会社から販売された製品で該当することが多いです。
東京ガスや大阪ガスといったガス会社は給湯器そのものの製造開発は行っておらず、リンナイやノーリツなどメーカーが製造した給湯器を自社ブランド製品として販売することがあります。
そのため、OEM製品には「ガス会社型番」と「メーカー型番」の両方が銘板シールに記載されているのです。
OEM製品の場合、ガス会社とメーカーそれぞれの型番が記載されているだけでなく、製品の外観や名称も異なる場合があります。
しかし、基本的な性能や仕様は変わらないため、修理交換が必要になった際は、メーカー型番を業者に伝えると良いでしょう。
給湯器の型番が見つからない・確認できない場合
給湯器の型番が不明・確認できない場合は、機種の特定や交換機種の選定を行うために電話でのヒアリングまたは現場調査が必要です。
古い給湯器は風雨や紫外線の影響により、銘板シールが剥がれてしまったり文字が消えてしまったりすることがあります。
また、マンションなどで給湯器の設置場所がパイプスペース(パイプシャフト)の場合では、扉が開かず銘板シールを確認できないこともございます。
型番・型式が分からない場合、給湯器交換のユプロが最短即日で調査いたしますので、お気軽にご相談ください。